施設の選び方と
見学チェックリスト

資料だけでは判断できないことが、見学すればわかります。「何を確認すればよいか」「どんな質問をすべきか」を項目ごとにまとめました。印刷してそのまま見学に持参できます。

Before Visit

見学前の準備

見学は事前準備で質が大きく変わります。当日バタバタしないよう、以下を整えておきましょう。

📋

本人の状態をまとめる

要介護度・認知症の有無・既往疾患・服薬内容・食事形態・排泄の状況などを一枚の紙にまとめておきます。施設側への説明がスムーズになります。

💰

予算の上限を決めておく

月額の上限額を家族で話し合っておきます。年金収入・貯蓄・補足給付の対象かどうかを事前に確認しておくと、見学先の絞り込みがしやすくなります。

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立地・交通を確認する

家族が面会に行きやすい場所かどうかも重要な選択基準です。バス・電車・自家用車でのアクセスを事前に調べておきましょう。

👥

家族で役割分担する

見学には2人以上で行くと気づきが増えます。一人が担当者の説明を聞く間に、もう一人がフロアや入居者の様子を観察できます。

Checklist 01

チェックリスト①:施設の基本情報

🏠
施設の概要
必須確認
施設の種類(特養・老健・グループホーム・有料老人ホーム・サ高住)を確認した必須
種類によって介護保険の適用範囲や対象者が異なります
定員数・現在の入居者数を確認した
稼働率が低い施設は運営状況に注意が必要な場合があります
運営法人の種類(社会福祉法人・医療法人・株式会社等)を確認した
開設からの年数・運営実績を確認した
大阪府・大阪市の介護サービス情報公表システムで評価情報を確認した
運営情報・事故報告などが公開されています
最寄り駅・バス停からのアクセスを実際に歩いて確認した

Checklist 02

チェックリスト②:スタッフ・ケアの質

施設の「質」は設備よりもスタッフで決まります。見学時に入居者とスタッフのやりとりを自分の目で確認することが最も重要です。

👩‍⚕️
スタッフの様子
最重要
入居者への声かけが自然で穏やかかどうか確認した必須
命令口調・子ども扱いをしていないか実際の様子を見てください
スタッフが入居者の顔と名前を覚えているように見えるか確認した
見学者(家族)への説明態度・対応が誠実かどうか確認した
スタッフの人数・夜間帯の配置を確認した
介護保険施設は法定の配置基準がありますが、加配の有無で差があります
離職率・スタッフの定着状況について確認した
スタッフの入れ替わりが多い施設はケアの継続性に影響します
研修制度・認知症ケアの専門資格保有者がいるか確認した

Checklist 03

チェックリスト③:日常生活・環境

🏡
居室・共用スペース
重要
居室の広さ・採光・においを確認した
実際に居室に入って確認させてもらいましょう
廊下・トイレ・浴室のバリアフリー対応を確認した
共用スペース(食堂・リビング)の雰囲気と清潔さを確認した
浴室の種類(一般浴・機械浴・特殊浴槽)と入浴頻度を確認した
食事の内容・食形態の対応(きざみ・とろみ等)を確認した
可能であれば試食させてもらう
レクリエーションや外出の機会があるか確認した
面会の時間・方法に制限がないか確認した
洗濯・掃除などの生活支援の内容を確認した

Checklist 04

チェックリスト④:医療対応

医療的なケアが必要な場合は、施設の対応能力を必ず確認してください。対応できない処置があると、状態が変わったときに転居を迫られる場合があります。

🏥
医療・健康管理
必須確認
配置医師(嘱託医)の専門科・往診頻度を確認した必須
看護師の配置・夜間の医療対応体制を確認した
夜間の対応が「看護師に連絡」か「救急車」のみかで差があります
必要な医療行為(胃ろう・インスリン注射・たんの吸引等)に対応できるか確認した
入院が必要になった場合の対応・提携病院を確認した
看取り(ターミナルケア)に対応しているか確認した
最期まで同じ施設で過ごせるかどうかは重要な選択肢のひとつです
かかりつけ医を継続して受診できるか確認した
認知症の行動・心理症状(BPSD)への対応方針を確認した

Checklist 05

チェックリスト⑤:費用・契約

💴
費用と契約条件
必須確認
月額費用の内訳(介護サービス費・居住費・食費・日常生活費)を書面でもらった必須
入居一時金の有無・金額・返金条件(初期償却率・返還期間)を確認した必須
要介護度が上がった場合の費用変化・対応の変化を確認した
退去しなければならないケース(医療依存度の上昇・行動障害等)を確認した
補足給付の対象になるかどうか区役所に確認した
有料老人ホームの場合:運営法人の財務状況・倒産時の保全措置を確認した
前払い金は「30年以上の連帯保証」または「入居者保護信託」が義務付けられています
重要事項説明書・契約書を事前にもらい、内容を理解した上でサインした

Questions

施設への質問リスト

見学時に担当者へ直接聞いておきたい質問をまとめました。答えが曖昧な項目は要注意です。

ケアの方針について

医療・緊急対応について

日常生活・家族の関わりについて

「聞きにくい」と思わず聞いてください

看取り・退去条件・スタッフの離職率など、聞きにくいと感じる質問こそ重要です。誠実に答えてくれる施設かどうかも、その答え方でわかります。曖昧な回答が多い場合は注意が必要です。

After Visit

見学後の判断の仕方

複数の施設を見学した後、どう判断すればよいか迷うことがあります。以下の視点で整理してみてください。

「ここに自分が入りたいか」で考える

本人の立場になって想像してみてください。清潔で、スタッフが穏やかで、食事がおいしそうで、なじめそうな雰囲気かどうか。数字や条件だけでは見えない感覚的な部分も大切な判断材料です。

「100点の施設はない」と心得る

立地・費用・医療対応・雰囲気すべてが完璧な施設は存在しません。本人にとって最も重要な条件を1〜2つ絞り、そこを優先して判断することが現実的です。

ケアマネジャーの意見を聞く

担当ケアマネジャーは地域の施設事情に詳しく、評判や実態を知っていることがあります。見学後に施設名を伝えて率直な意見を聞いてみましょう。

入居後も関係を続ける

施設に入ったら家族の役割が終わりではありません。定期的な面会・ケアカンファレンスへの参加・施設への意見・要望の伝達が、本人の生活の質を守ることにつながります。

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