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通所・デイサービス

地域密着型通所介護(小規模デイ)特徴と選び方

2026年4月17日 更新5分で読めます

本記事は厚生労働省の公開データおよび各自治体の一次情報をもとに作成しています。一部にPR・広告を含む場合があり、その際は明示しています。

制度上の位置づけ

地域密着型通所介護は、介護保険法の地域密着型サービスの1つ。2016年4月の介護保険制度改正で、定員18人以下の小規模な通所介護事業所が「通所介護」から分離される形で創設されました。

地域密着型サービスの共通特徴として、原則として事業所所在地の市町村住民のみが利用可能です。認定・指定は市町村が行うため、より地域に根ざした運営が想定されています。

通常規模型との違い

項目地域密着型通所介護通常規模型通所介護
根拠介護保険法・地域密着型サービス介護保険法・居宅サービス
定員18人以下19人以上(通常規模型は30人超900人未満が目安)
利用対象原則として施設所在地市町村の住民市外住民も利用可
指定市町村都道府県
雰囲気少人数・家庭的比較的大規模

定員18人以下という小規模設定のため、スタッフと利用者の距離が近く、個別のニーズに柔軟に対応しやすいのが強みです。一方、プログラムのバリエーションは大規模型より限定的なことが多くあります。

人員・設備基準

人員基準

  • 管理者:常勤1人
  • 生活相談員:専従1人以上(サービス提供時間に応じ)
  • 看護職員:専従1人以上(利用者が10人を超える場合)
  • 介護職員:利用者数に応じて配置(単位ごとに1人以上、提供時間全てを通じて)
  • 機能訓練指導員:1人以上(兼務可)

設備基準

  • 食堂・機能訓練室:3.0㎡×利用定員以上
  • 静養室、相談室、事務室
  • 消火設備・その他非常災害対策

単位数(2024年度改定後)

地域密着型通所介護の基本単位は、通常規模型より高めの設定です(2024年4月改定、令和8年度改定では変更なし)。

7〜8時間利用の場合

要介護度単位数/日1割負担目安
要介護1753単位約753円
要介護2890単位約890円
要介護31,032単位約1,032円
要介護41,172単位約1,172円
要介護51,312単位約1,312円

※ 1単位10.00〜11.40円。ここに送迎加算、入浴加算、機能訓練加算、処遇改善加算(地域密着型通所介護は令和8年6月からの加算Ⅰロで最大12.7%)が乗ります。

出典:厚生労働省「指定地域密着型サービスに要する費用の額の算定に関する基準」(令和6年度改定)/ 地域密着型通所介護費。

選び方のポイント

1. 利用者の平均的な介護度・属性

少人数ゆえに、既存利用者の介護度や年齢層と本人の相性が影響します。見学時に「どんな方が利用されていますか」と聞いて、違和感がないか確認を。

2. プログラム内容

リハビリ重視/レクリエーション重視/自立支援重視、など事業所ごとに色があります。本人の興味や生活リズムに合わせて選びましょう。

3. スタッフの専門性

認知症介護研修修了者、機能訓練指導員の職種(PT/OT/STか看護師・准看護師か)で対応できるケアが変わります。本人のニーズに合う専門性があるかチェック。

4. 送迎範囲

地域密着型は市町村内が基本。同じ市内でも送迎車のルート・時間帯に制限があるため、自宅からの送迎可否を確認しましょう。

5. 入浴・食事対応

小規模なため、入浴介助や食事形態の柔軟性に差があります。嚥下に配慮した食事、機械浴(特殊浴槽)の有無を確認。

この記事の要点

  • 2016年創設、定員18人以下の地域密着型サービス
  • 原則として施設所在地の市町村住民のみ利用可
  • 単位数は通常規模型より高め(個別対応の対価)
  • 少人数・家庭的な雰囲気、個別ニーズに柔軟対応
  • 選び方:利用者層・プログラム・専門性・送迎範囲・入浴食事対応

よくある質問

Q. 地域密着型通所介護と通常規模型のどちらを選ぶべき?

本人の性格と必要なケア内容しだいです。少人数で落ち着いた環境を好む方、個別対応を受けたい方は地域密着型。多彩なプログラムや大勢での交流を好む方は通常規模型。見学・体験で雰囲気を確認してから決めるのが確実です。

Q. 引っ越したら利用継続できない?

原則として、施設所在地の市町村住民のみが利用対象のため、他市町村への転居で利用資格を失います。ただし住民票を移していない場合(一時的な滞在など)や、市町村間の協議により継続が認められるケースもあります。ケアマネジャーを通じて事業所・市町村に確認を。

Q. 認知症対応型通所介護との違いは?

どちらも地域密着型サービスですが、対象者が違います。地域密着型通所介護は要介護認定があれば誰でも(認知症診断は不要)、認知症対応型通所介護は認知症の診断がある方専用です。定員も認知症対応型は12人以下でより小規模です。

Q. 通常規模型デイより料金が高めなのはなぜ?

少人数制で職員1人あたりの利用者数が少なく、個別対応の密度が高いためです。介護報酬上もその対価として基本単位が高めに設定されています。その分、きめ細かいケアを受けられるメリットがあります。

Q. どうやって探せばいい?

厚生労働省「介護サービス情報公表システム」(kaigokensaku.mhlw.go.jp)で地域名+「地域密着型通所介護」で検索すると事業所一覧が出ます。担当ケアマネジャーに希望条件(雰囲気・プログラム・送迎範囲)を伝えて提案してもらうのが効率的です。

出典:厚生労働省「指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準」/ 地域密着型通所介護の人員・設備基準/「指定地域密着型サービスに要する費用の額の算定に関する基準」(令和6年度改定)/ 地域密着型通所介護費。本記事の内容は2026年4月時点。