あなたの市の施設数、足りていますか?
介護施設が見つからない原因は「全国的に足りない」だけではありません。地域によって施設の充実度には大きな差があります。
当サイトの分析では、65歳以上人口あたりの介護施設(特養・老健・GH・有料老人ホーム)の合計数に最大20倍の地域格差があることが明らかになっています。全国平均を大きく下回る地域では、「待てば入れる」という前提が通用しない場合があります。
また、特養だけで見ても格差は深刻です。65歳以上1万人あたりの特養定員数は、最も多い市と最も少ない市で16倍の差があります。施設が足りない地域に住んでいる場合は、以下の5つの対処法を組み合わせて動くことが重要です。
対処法1:広域申し込みで待機リストを増やす
特養は住所地以外の市区町村にも申し込めます。これを知らない方が多いのですが、特別養護老人ホームには「住所地特例」という制度があり、他の市区町村の施設にも申し込みが可能です。
隣接する市に空きがあるケースは珍しくありません。特に県境付近に住んでいる方は、隣の県の施設も検討対象になります。ケアマネジャーに「近隣の市の特養にも申し込みたい」と伝えてください。
・特養:市外の施設にも申し込みOK(住所地特例あり)
・グループホーム:事業所と同じ市区町村に住所がある方のみ利用可(地域密着型)
この違いを知っているかどうかで、選択肢の数が大きく変わります。
対処法2:老健に入所して特養を待つ
介護老人保健施設(老健)は「リハビリをして在宅復帰を目指す」施設ですが、実態として特養の待機場所として利用されることがあります。老健の入所期間は原則3〜6ヶ月ですが、更新が認められるケースもあります。
老健のメリットは、医師・看護師が常駐しており医療ケアが充実していること。特養より空きが出やすいため、「まず老健に入所し、特養の順番を待つ」という流れは多くの家族が取る現実的な方法です。
対処法3:グループホームも選択肢に入れる
認知症の診断がある方は、グループホーム(GH)も有力な選択肢です。9人単位の少人数制で、家庭的な雰囲気の中で生活できます。特養より費用は高めですが、有料老人ホームよりは安いケースが多いです。
ただし、GHは地域密着型サービスのため、事業所と同じ市区町村に住民票がある方しか利用できません。自分の市にGHがいくつあるかを確認することが第一歩です。
対処法4:有料老人ホームを検討する
費用の負担は大きくなりますが、有料老人ホーム(介護付き・住宅型)は比較的空きが見つかりやすい施設です。入居一時金が不要な「月払い型」も増えており、月額15〜25万円程度で入居できる施設もあります。
有料老人ホームを検討する場合は、複数の施設を比較し、見学と体験入居をすることが重要です。
対処法5:ショートステイで在宅を繋ぐ
施設入所が決まるまでの間、ショートステイ(短期入所)を定期的に利用して在宅介護を続ける方法があります。月に1〜2週間ショートステイを利用すれば、家族の介護負担を大幅に軽減できます。
ショートステイは介護保険で利用でき、1泊あたりの自己負担は1,000〜2,000円程度(食費・居住費は別途)です。ケアプランに「ロングショート」として組み込むことで、月の半分以上を施設で過ごすことも制度上は可能です。
よくある質問
まとめ
施設が見つからないときは、1つの方法に固執せず5つの対処法を並行して進めることが重要です。特に「広域申し込み」と「老健での待機」は見落とされがちですが効果的な方法です。まず自分の市の施設充足度を確認し、ケアマネジャーと戦略を立てましょう。
地域包括支援センターでも施設入所の相談ができます。
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