実用ガイド

介護施設の空きが見つからないときの5つの対処法

特養は待機2年以上、有料老人ホームも満室。施設入所の壁にぶつかったとき、諦める前に試すべき5つの現実的な方法を整理しました。

この記事でわかること
  1. あなたの市の施設数、足りていますか?
  2. 対処法1:広域申し込みで待機リストを増やす
  3. 対処法2:老健に入所して特養を待つ
  4. 対処法3:グループホームも選択肢に入れる
  5. 対処法4:有料老人ホームを検討する
  6. 対処法5:ショートステイで在宅を続ける
  7. よくある質問

あなたの市の施設数、足りていますか?

介護施設が見つからない原因は「全国的に足りない」だけではありません。地域によって施設の充実度には大きな差があります。

当サイトの分析では、65歳以上人口あたりの介護施設(特養・老健・GH・有料老人ホーム)の合計数に最大20倍の地域格差があることが明らかになっています。全国平均を大きく下回る地域では、「待てば入れる」という前提が通用しない場合があります。

あなたの市の施設の受け皿は?
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また、特養だけで見ても格差は深刻です。65歳以上1万人あたりの特養定員数は、最も多い市と最も少ない市で16倍の差があります。施設が足りない地域に住んでいる場合は、以下の5つの対処法を組み合わせて動くことが重要です。

対処法1:広域申し込みで待機リストを増やす

特養は住所地以外の市区町村にも申し込めます。これを知らない方が多いのですが、特別養護老人ホームには「住所地特例」という制度があり、他の市区町村の施設にも申し込みが可能です。

隣接する市に空きがあるケースは珍しくありません。特に県境付近に住んでいる方は、隣の県の施設も検討対象になります。ケアマネジャーに「近隣の市の特養にも申し込みたい」と伝えてください。

特養とGHの申し込みルールの違い
特養:市外の施設にも申し込みOK(住所地特例あり)
グループホーム:事業所と同じ市区町村に住所がある方のみ利用可(地域密着型)

この違いを知っているかどうかで、選択肢の数が大きく変わります。

対処法2:老健に入所して特養を待つ

介護老人保健施設(老健)は「リハビリをして在宅復帰を目指す」施設ですが、実態として特養の待機場所として利用されることがあります。老健の入所期間は原則3〜6ヶ月ですが、更新が認められるケースもあります。

老健のメリットは、医師・看護師が常駐しており医療ケアが充実していること。特養より空きが出やすいため、「まず老健に入所し、特養の順番を待つ」という流れは多くの家族が取る現実的な方法です。

対処法3:グループホームも選択肢に入れる

認知症の診断がある方は、グループホーム(GH)も有力な選択肢です。9人単位の少人数制で、家庭的な雰囲気の中で生活できます。特養より費用は高めですが、有料老人ホームよりは安いケースが多いです。

ただし、GHは地域密着型サービスのため、事業所と同じ市区町村に住民票がある方しか利用できません。自分の市にGHがいくつあるかを確認することが第一歩です。

対処法4:有料老人ホームを検討する

費用の負担は大きくなりますが、有料老人ホーム(介護付き・住宅型)は比較的空きが見つかりやすい施設です。入居一時金が不要な「月払い型」も増えており、月額15〜25万円程度で入居できる施設もあります。

有料老人ホームを検討する場合は、複数の施設を比較し、見学と体験入居をすることが重要です。

対処法5:ショートステイで在宅を繋ぐ

施設入所が決まるまでの間、ショートステイ(短期入所)を定期的に利用して在宅介護を続ける方法があります。月に1〜2週間ショートステイを利用すれば、家族の介護負担を大幅に軽減できます。

ショートステイは介護保険で利用でき、1泊あたりの自己負担は1,000〜2,000円程度(食費・居住費は別途)です。ケアプランに「ロングショート」として組み込むことで、月の半分以上を施設で過ごすことも制度上は可能です。

よくある質問

特養の待機順は申し込み順ですか?
いいえ。2015年の制度改正以降、特養は原則として要介護3以上の方が対象で、入所の優先順位は「緊急度」で判定されます。独居の方、虐待のリスクがある方、介護者が高齢・病気の方などが優先されます。ケアマネジャーに家庭の事情を正確に伝えることが重要です。
要介護2でも特養に入れますか?
原則として要介護3以上が入所条件ですが、「特例入所」の仕組みがあります。認知症で日常生活に支障がある場合、知的障害・精神障害を伴う場合、家族による虐待がある場合、単身で地域の介護サービスの供給が不十分な場合などが該当します。市区町村の入所判定委員会が判断します。
施設費用が払えない場合の支援制度はありますか?
特養・老健・ショートステイでは「補足給付(特定入所者介護サービス費)」があり、所得が低い方は食費と居住費が大幅に軽減されます。市区町村に申請が必要です。また、高額介護サービス費で月々の自己負担にも上限が設けられています。

まとめ

施設が見つからないときは、1つの方法に固執せず5つの対処法を並行して進めることが重要です。特に「広域申し込み」と「老健での待機」は見落とされがちですが効果的な方法です。まず自分の市の施設充足度を確認し、ケアマネジャーと戦略を立てましょう。

地域包括支援センターでも施設入所の相談ができます。

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