実用ガイド

退院後にまず何をすべきか|リハビリ・介護の地域資源の探し方

退院が決まったものの、その後どうすればいいかわからない。リハビリを続けたいが、自宅近くにサービスがあるのか不安。退院前2週間から退院後1ヶ月までの行動を時系列で整理しました。

この記事でわかること
  1. 退院前後の行動タイムライン
  2. 退院前カンファレンスの重要性
  3. 退院後の3つのリハビリサービス
  4. リハビリサービスの地域格差
  5. よくある質問

退院前後の行動タイムライン

退院は「その日」だけの問題ではありません。退院前2週間から準備を始め、退院後1ヶ月かけて生活を安定させていくイメージで計画しましょう。

退院2週間前

退院前カンファレンスに参加する

病院が開催する退院前の打ち合わせに必ず参加してください。主治医、看護師、リハビリスタッフ、ソーシャルワーカー、ケアマネジャーが集まり、退院後の生活プランを話し合います。「退院後にリハビリを続けたい」「食事の準備が不安」など、心配事を全てこの場で伝えましょう。

退院1週間前

在宅サービスの手配を完了する

ケアマネジャーがケアプランを作成し、必要なサービスの手配を進めます。退院日から間をあけずにサービスが開始できるよう、この段階で手配を完了させることが重要です。

退院当日

自宅の安全確認と薬の整理

帰宅後、まず動線の安全を確認します。事前に手配した福祉用具が正しく設置されているか、段差に問題はないか。退院時に処方された薬を整理し、お薬カレンダーにセットしましょう。困ったことがあれば、すぐにケアマネジャーに連絡してください。

退院後1週間

サービスの開始と微調整

訪問介護、訪問看護、リハビリサービスが順次開始されます。最初の1週間は本人の状態とサービス内容のすり合わせ期間です。「思ったより動けない」「サービスの回数が足りない」など、実際に生活してみてわかることが多いため、ケアマネジャーに遠慮なくフィードバックしてください。

退院後1ヶ月

ケアプランの見直し

退院から1ヶ月が経つと、生活のリズムがある程度安定してきます。ケアマネジャーがモニタリング(状況確認)を行い、ケアプランの見直しを行います。リハビリの効果が出ているか、サービスの過不足はないか、新たな課題が出ていないかを総合的に評価します。

退院前カンファレンスの重要性

退院前カンファレンスは、退院後の生活を左右する最も重要な打ち合わせです。しかし、家族が参加しないケースや、形式的に終わってしまうケースも少なくありません。

カンファレンスで確認すべきこと
・退院後の医療ケア(服薬、通院頻度、往診の要否)
・リハビリの継続方法と目標(どの程度の回復が見込めるか)
・日常生活で必要な介助の具体的内容
・緊急時の連絡先と対応手順
・再入院を防ぐために気をつけるべきこと

「わからないことがあれば聞く」のではなく、「聞きたいことを紙に書いて持っていく」のが成功のコツです。

退院後の3つのリハビリサービス

退院後にリハビリを継続する方法は大きく3つあります。それぞれ特徴が異なるため、本人の状態と目標に合わせて選択します。

1. 老健(介護老人保健施設)でのリハビリ入所

自宅に戻る前に、まず老健でリハビリを集中的に行う方法です。理学療法士・作業療法士が常駐し、個別のリハビリプログラムを提供します。入所期間は原則3〜6ヶ月。「自宅に戻れるレベルまで回復させる」ことが目標です。

退院後すぐに自宅での生活が不安な場合、老健を経由することで安全に在宅復帰できます。

2. 訪問リハビリテーション

理学療法士や作業療法士が自宅に訪問し、生活環境に合わせたリハビリを行います。「ベッドから起き上がる」「トイレまで歩く」「階段を上る」など、実際の生活動作を練習できるのが最大のメリットです。1回20分、週2〜3回が一般的です。

3. 通所リハビリテーション(デイケア)

老健や診療所に併設されたリハビリ施設に通い、理学療法士のもとでリハビリを行います。訪問リハビリより設備が充実しており、マシントレーニングやプール訓練ができる施設もあります。外出すること自体が社会参加のきっかけにもなります。

リハビリサービスの地域格差

退院後のリハビリサービス(老健・訪問リハ・通所リハ)の充実度は、地域によって大きな差があります。当サイトの分析では、3つの市にはリハビリサービスがゼロであることが判明しています。

あなたの市の退院後の受け皿は?
老健・訪問リハ・通所リハの3サービスを合算した「退院後の受け皿」を全国の市区町村別にランキングしました。徳島県は65歳以上1万人あたり12.2事業所で全国1位。退院後のリハビリ環境が最も充実した県です。

退院後の受け皿ランキングを見る

リハビリサービスが少ない地域に住んでいる場合は、退院前の段階で「どの施設でリハビリを受けるか」を具体的に決めておくことが重要です。選択肢が限られるほど、早めの手配が必要になります。

よくある質問

退院後のリハビリはいつまで続けられますか?
訪問リハビリ・通所リハビリは、介護保険のサービスとしてケアプランに位置づけられている限り継続できます。医師の指示書が必要で、概ね3ヶ月ごとに見直しが行われます。「維持期リハビリ」として長期間継続するケースも多くあります。
リハビリの費用はどのくらいですか?
訪問リハビリは1回あたり300〜400円程度(1割負担の場合)。通所リハビリ(デイケア)は1日あたり700〜1,200円程度(1割負担+食費)。老健の入所費用は月額8〜15万円程度(自己負担+食費+居住費)が目安です。所得に応じた軽減制度もあります。
ケアマネジャーがまだ決まっていない場合はどうすればよいですか?
病院のソーシャルワーカーに「ケアマネジャーを紹介してほしい」と依頼するのが最も確実です。退院後の地域の居宅介護支援事業所を紹介してもらえます。また、地域包括支援センターに電話すれば、対応可能なケアマネジャーを案内してくれます。

まとめ

退院後のリハビリと介護の準備は、退院2週間前から始めるのが理想です。退院前カンファレンスに積極的に参加し、聞きたいことをメモして持参しましょう。リハビリは「老健入所」「訪問リハ」「通所リハ」の3つの選択肢があり、地域によって利用可能なサービスに差があります。自分の地域の受け皿を確認し、選択肢が少ない場合は早めにケアマネジャーと動きましょう。

退院支援は病院のソーシャルワーカーが最も頼りになる相談先です。

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