ショートステイ(短期入所)とは、
費用と利用の流れ
「数日だけでも介護を休みたい」「退院後しばらく預かってほしい」
そんなときの選択肢としての短期入所。仕組み・費用・利用の流れを整理しました。
家族のレスパイトケアとしても有効です。ケアマネジャーと相談しながら進めましょう。
Quick Reference
ショートステイの3つのポイント
はじめての方がまず知っておきたい基本を3つにまとめました。
Guide
ショートステイガイド
4つのテーマで、ショートステイ利用に必要な知識をまとめています。上から順番に読むのがおすすめです。
GUIDE 01
2つのタイプと使い分け
生活介護型(特養併設)と療養介護型(老健・病院併設)。医療ケアの必要度で選び分けます。
GUIDE 02
費用の目安
要介護度別の介護保険自己負担と、食費・滞在費・加算・実費などの構造を分解します。
GUIDE 03
利用の流れ
ケアマネへの相談・見学・予約・持ち物準備・利用開始までの5ステップ。
GUIDE 04
よくある質問
連続30日ルール・人気施設の予約・認知症の方への配慮など、よく聞かれる疑問を整理。
Guide 01
ショートステイには2つのタイプがある
ご本人の健康状態と医療ニーズでタイプを選びます。ケアマネジャーと相談して決めましょう。
特別養護老人ホーム(特養)やショートステイ専用施設に併設。食事・入浴・排泄介助・レクリエーションが中心で、日常生活の介護を安心して任せられます。看護師は配置されていますが、医療処置への対応は限定的です。
介護老人保健施設(老健)や介護医療院・病院に併設。医師・看護師が常駐し、点滴・吸引・経管栄養などの医療処置に対応。理学療法士によるリハビリも受けられます。費用は生活介護型よりやや高めです。
Guide 02 / Cost Breakdown
ショートステイの費用は「介護保険 + 実費」で決まる
「1日1,000円くらい」と思っていたら、実際は食費・滞在費・加算で3,000円を超えることも。構造を押さえておきましょう。
1日あたり総額 = 基本料金 + 介護保険自己負担 + 加算 + 実費
たとえば要介護3の方が生活介護型の多床室に7泊した場合、介護保険自己負担 約5,300円 + 食費 約10,500円 + 滞在費 約4,200円 + 加算・実費 = 合計2〜3万円程度が目安です。
Guide 03
利用開始までの5ステップ
初めて利用する場合、予約から入所まで2週間〜1か月程度を見込んでおくと安心です。
「いつからいつまで利用したいか」「どのような介護が必要か」「医療ケアの有無」を伝えます。まだケアマネがいない場合は、地域包括支援センターに相談しましょう。
可能であれば事前に施設を見学。居室の広さ・清潔感・スタッフの対応・食事内容を確認します。ご本人が不安にならないよう、一緒に見学するのがおすすめです。
ケアマネを通じて施設に予約。人気のある施設は1〜2か月前から満室になることもあります。お盆・年末年始・ゴールデンウィークは特に早めの予約が必要です。
着替え・薬・保険証・介護保険証・お薬手帳・洗面用具など。施設から持ち物リストをもらえるので、それに沿って用意します。持ち物にはすべて記名を忘れずに。
送迎対応の施設では自宅まで迎えに来てくれます。送迎がない場合は家族が施設まで送ります。緊急連絡先を施設と共有しておきましょう。
Guide 04
よくある質問
ショートステイ利用にあたって、家族からよく聞かれる質問をまとめました。
Q. 連続何日まで利用できますか?
介護保険での連続利用は30日が上限です。31日目以降は全額自己負担。さらに、利用日数の合計が要介護認定有効期間の半数を超えるとケアプラン見直しの対象になります。30日を超えそうな場合は一度退所して1日以上空けて再入所する方法もあるため、ケアマネに相談しましょう。
Q. 希望日に予約が取れません。どうすれば?
特養併設のショートステイは利用希望者が多く、希望日に満室のことがあります。複数の施設をケアマネに相談しておくこと、定期的に同じ施設を利用して「なじみ」を作ることで優先的に空きが案内されることがあります。
Q. 認知症の親を預けても大丈夫?
環境の変化で一時的に混乱することがあります(リロケーションダメージ)。なじみのタオル・写真・愛用品を持参し、普段の生活リズム・食の好み・声かけの仕方を施設に詳しく伝えると落ち着いて過ごせます。定期利用で施設に慣れる工夫も有効です。
Q. 介護がつらくて限界です。ショートステイで休んでもいい?
ぜひ活用してください。ショートステイは家族レスパイトケア(休息)として制度上も想定されています。「自分が休むなんて」と罪悪感を持つ必要はありません。介護者が心身を回復することが、結果として在宅介護を長く続けるための最善策です。介護がつらいときの相談先も合わせてご覧ください。
Q. 医療処置が必要でも利用できますか?
点滴・吸引・経管栄養・インスリン注射などがある方は療養介護型(老健・介護医療院併設)を選びましょう。施設によって対応できる処置が異なるので、予約前に「どの医療行為まで対応可能か」を必ず確認してください。
最終更新日:2026年4月