訪問看護とは何か
訪問看護は、看護師が自宅を訪問して医療的なケアを行うサービスです。点滴の管理、褥瘡(床ずれ)の処置、服薬管理、ターミナルケア(看取り)など、医師の指示に基づく医療行為を自宅で受けられます。
訪問介護(ヘルパー)が生活支援・身体介護を担うのに対し、訪問看護は医療的な判断と処置を担います。在宅で最期を迎えたい方、退院後に医療的ケアが必要な方にとって、訪問看護ステーションが近くにあるかどうかは生死に関わる問題です。
全国平均と格差
全国平均は65歳以上1万人あたり5.2ヶ所。しかし最少はゼロ、最多は14.9ヶ所で、訪問看護が1ヶ所もない市が3つあります。
訪問看護が不足している市 Top10
65歳以上人口1万人以上の市で、人口あたりの訪問看護事業所数が少ない順のランキングです。
平川市の介護サービス情報
小美玉市の介護サービス情報
香美市の介護サービス情報
坂東市の介護サービス情報
常陸大宮市の介護サービス情報
牧之原市の介護サービス情報
下呂市の介護サービス情報
小千谷市の介護サービス情報
つがる市の介護サービス情報
鹿角市の介護サービス情報
訪問看護と訪問介護の違い
訪問介護(ヘルパー)は食事・入浴・排泄の介助や掃除・洗濯などの生活援助。訪問看護は点滴管理・褥瘡処置・服薬管理・ターミナルケアなどの医療行為。両方揃ってはじめて「在宅で暮らし続ける」ことが可能になる。訪問看護がゼロの市では、在宅での医療的ケアを受けるために隣の市の事業所に頼るか、入院・入所するしかない。
なぜ地域差が生まれるのか
訪問看護ステーションの開設には看護師の常勤が必要。看護師は病院勤務を志向する傾向が強く、大都市の病院に集中する。地方都市では訪問看護を開業したくても看護師が確保できないケースが多い。
新潟県(2.5ヶ所/万人)は全国最低。茨城県(3.0)もワースト2位。両県とも訪問介護も全国ワースト級で、在宅サービス全般が手薄。三世代同居率が高い地域文化と、広い県土面積が、訪問系サービスの発達を構造的に抑制してきた。
小美玉市は特養が1万人あたり10.1施設で全国トップだが、訪問看護はゼロ、訪問介護もワースト8位。「施設に入ればケアを受けられるが、在宅で暮らしたい方には手が届かない」という極端な施設偏重型。これは自治体の介護政策の方針の違いを如実に反映している。
都道府県別の訪問看護充足率
| 都道府県 | 1万人あたり | 評価 |
|---|---|---|
| 熊本県 | 7.9 | 全国1位 |
| 和歌山県 | 7.9 | 充実 |
| 福岡県 | 7.9 | 充実 |
| 大阪府 | 7.7 | 充実 |
| 沖縄県 | 7.5 | 充実 |
| 全国平均 5.2 | ||
| 山形県 | 3.2 | 不足 |
| 秋田県 | 3.2 | 不足 |
| 栃木県 | 3.0 | 不足 |
| 茨城県 | 3.0 | 不足 |
| 新潟県 | 2.5 | 全国最低 |
訪問看護を探している方へ
訪問看護の利用には主治医の指示書が必要です。まずかかりつけ医に相談し、訪問看護の必要性を判断してもらいましょう。お住まいの地域の訪問看護ステーションはエリアページで確認できます。
お住まいの市に訪問看護ステーションがない場合でも、隣接する市の事業所が対応してくれるケースがあります。訪問看護には配達圏のような地域制限はなく、事業所の判断で訪問範囲を決めています。
厚生労働省「介護サービス情報公表システム」に登録されている訪問看護事業所17,959ヶ所を市区町村別に集計。総務省「令和2年国勢調査」の65歳以上人口と照合。ランキングは65歳以上人口1万人以上の市町村を対象とし、政令指定都市は市全体で集計。1万人あたり事業所数 = 市内の訪問看護事業所数 ÷ 65歳以上人口 × 10,000 で算出。なお、訪問看護は介護保険だけでなく医療保険でも利用されるため、利用者は65歳以上に限りません。