ショートステイとは
ショートステイ(短期入所)は、要介護の方が施設に数日〜2週間程度泊まるサービスです。家族が旅行に行きたい、冠婚葬祭で家を空ける、あるいは単純に介護疲れで休みたい — そんなときに利用します。「レスパイトケア(休息のためのケア)」とも呼ばれます。
介護保険で利用でき、1泊あたり自己負担は1,000〜2,500円程度。しかし年末年始やお盆は予約が殺到し、普段でも人気施設は1〜2ヶ月前に満員になることがあります。施設数が少ない地域では、そもそも予約が取れない状態が常態化しています。
数字で見る格差
全国平均は65歳以上1万人あたり4.1施設。ゼロの市はありませんが、1万人あたり1施設を切る町があります。
ショートステイが足りない市 Top10
65歳以上人口1万人以上の市町村で、人口あたりのショートステイ施設数が少ない順のランキングです。
志免町の介護サービス情報
宇美町の介護サービス情報
浦添市の介護サービス情報
千歳市の介護サービス情報
狛江市の介護サービス情報
調布市の介護サービス情報
貝塚市の介護サービス情報
あま市の介護サービス情報
伊丹市の介護サービス情報
小川町の介護サービス情報
秋田県はなぜ充実しているのか
一方で、秋田県は1万人あたり9.4施設と全国1位。全国平均の2.3倍です。Top10の充実市にも潟上市・男鹿市・由利本荘市・仙北市と4市がランクインしています。
秋田県は特養の数も全国上位。特養には併設型のショートステイが多く、特養が多い地域はショートステイも多くなる傾向がある。秋田県は人口減少率が全国最高だが、高齢者向け施設は手厚く整備されている。在宅介護の限界を自治体が認識し、施設で支える方針が反映されている。
なぜ不足するのか — 3つの構造
Top10のうち9市町が福岡・東京・大阪・名古屋・神戸の近郊。特養分析と同じパターン。住宅地として発展した地域には施設用地がなく、ショートステイの「泊まり」機能には一定の広さが必要なため、コンパクトな市ほど不利。
東京都(2.9施設/万人)と北海道(2.9)が全国最低で並ぶ。東京は地価、北海道は広大な面積と人口減少が原因。両極端な地理条件だが、結果は同じ「足りない」に行き着く。
特養は入所したら退所するまで使える。ショートステイは短期利用の「回転」で成り立っているため、お盆・年末年始・連休に予約が殺到する。施設数が全国平均並みでも、繁忙期には取れないことがある。平均以下の地域では、通常期でも取れない状態が常態化する。
都道府県別の充足率
| 都道府県 | 1万人あたり | 評価 |
|---|---|---|
| 秋田県 | 9.4 | 全国1位 |
| 広島県 | 6.9 | 充実 |
| 山梨県 | 6.7 | 充実 |
| 香川県 | 6.3 | 充実 |
| 徳島県 | 6.1 | 充実 |
| 全国平均 4.1 | ||
| 大阪府 | 3.1 | 不足 |
| 高知県 | 3.1 | 不足 |
| 神奈川県 | 3.0 | 不足 |
| 東京都 | 2.9 | 全国最低タイ |
| 北海道 | 2.9 | 全国最低タイ |
ショートステイを探している方へ
ショートステイはケアマネジャーを通じて予約するのが一般的です。利用を検討している場合は、早めにケアマネに相談し、複数の施設を候補にしておくことをおすすめします。
繁忙期の対策として、年末年始やお盆の利用は2〜3ヶ月前に予約を入れる、複数施設に声をかけておく、併用できるデイサービスも確保しておく、といった方法があります。
厚生労働省「介護サービス情報公表システム」に登録されている短期入所生活介護(11,313施設)・短期入所療養介護(老健併設3,698施設・病院等127施設)の合計15,138施設を使用。市区町村コードで集計し、総務省「令和2年国勢調査」の65歳以上人口と照合。ランキングは65歳以上人口1万人以上の市町村を対象とし、政令指定都市は市全体で集計。